東京都について
もちろん、日本の首都です。本州のほぼ中央にあって主要部分は関東地方の南部を占めています。
また、南方海上の伊豆諸島,小笠原諸島まで含みます。
2,190km²と全国で3番目に狭い面積ながら、1,352万人と日本の総人口1億2709万人の1割以上の人が住んでいます(平成27年度国勢調査)。
東京都の乗用車保有台数
1世帯あたりの自家用乗用車保有台数は0.432台で、全国47都道府県の中の最下位です。この数字は全国1位の福井県の1.736の4分の1しかありません。
また、45位の神奈川県の0.705、46位の大阪府の0.645とも大きな差が付いています。
これは軽自動車だけの1世帯あたり保有台数を見るとさらに顕著です。下から2番めの神奈川県が0.23台であるのに対し、東京都はその半分程度の0.12台でしかありません。
東京都内のベッドタウンといえば町田市・国立市・八王子市といった都の中部・西部を考えればいいでしょう。いずれも、都心への通勤の足は、JRや私鉄各社で十分便利です。23区内に入れば地下鉄も張り巡らされています。買い物などの日常的な用事であれば、スーパーマーケットなども多く、徒歩か自転車で間に合うことがほとんどでしょう。乗用車の出番がないのは無理のないところです。
車社会ではなくても売り買いには困らない東京都の中古車
東京都内で車を持とうと考えたときには、デメリットがたくさん思い浮かんでしまうかもしれません。
土地代の高い東京都内では、駐車場付きの一戸建てを持てる人は限られてしまいます。駐車場を借りようにも値段は高く、月々の支払いも家計の大きな負担になるでしょう。住んでいるところの近くに空きが見つかるとも限りません。「自分の車のところに行くだけでもそこそこ歩かないといけなくて、それで疲れた」といったことまでしばしば起こります。
また、通勤に使うには、勤務先にも駐車場がないと無理です。地方都市での工場勤務ならば確保されていることも多いでしょうが、23区内のオフィスであればほとんど絶望的です。スーパーマーケットなどでの買い物に使おうにも、途中の道も込んでいることも多く、駐車場に入るだけでも順番待ちをしなければならないかもしれません。
ただ、かつてはこれらのことを乗り越えてまでも車を持つ人もいました。こういった場合は、実用面からの必要ではなく趣味的なものだったので、若い人ならばスポーツカーを選んだり中高年ならば高級外車に向かったりしました。
しかし、長引く不況でこういった余裕のある人は少なくなりました。特に若い乗用車愛好家の減り方が顕著なので、自動車メーカーでは「若者の車離れ」と呼んで、深刻な問題ととらえています。
そういった状況でも、たまには車を使いたい人もいます。そのためには古くからレンタカーのサービスがありました。近年ではそれに加えて、カーシェアリングなどの新しいシステムも登場しています。
ただ、実際に都内を行ったり来たりしていると、国道沿いなどに新車・中古車の販売店がたくさん目に入ります。けっして東京都内で車を買い取りに出したり、買ったりする人が少ないわけではありません。あくまで、「1世帯あたりで考えると保有台数が少ない」というだけです。圧倒的な人口規模があるだけに、絶対数で見れば、全国3位の311万台の自家用車があります。これを超えるのはトヨタの本社がある愛知県の419万台と、東京都に隣接する埼玉県の321万台しかありません。
東京都では住民の出入りが激しく、様々な職業や地位、趣味の人も住んでいるので、売り買いされる車は量も種類も他府県を圧倒します。「車を買いたい」「乗っている車を高く売りたい」といったときに決して不便なわけではありません。