福島県について
福島県の面積は13,784km²あり、これは北海道・岩手県に次ぐ広さです。ここに全国第21位の約191万人が暮らしています(平成27年度国勢調査)。
東は太平洋に面していて、東北6県のうちの最も南です。東日本大震災(平成23年)とその影響で発生した福島第一原子力発電所事故で大きな被害を受けました。現在はそこからの復興の途上です。
福島県の交通事情
福島県の1世帯あたりの自家用乗用車保有台数は1.558台で全国でも9位の高さです。(一般社団法人・自動車検査登録情報協会、平成31年3月末現在)
軽自動車だけを見ると、0.85台の22位なので、普通乗用車の比率が高いのがわかります。(一般社団法人・全国軽自動車協会連合会、平成30年12月末現在)
鉄道はJR東北本線・東北新幹線が南北に貫通して入るものの、そのほかはローカル線ばかりです。また、県庁所在地は人口約29万人の福島市ですが、それを超える約33万人の郡山市、約34万人のいわき市などが点在しています(2019年10月1日現在)。
大人口が分散気味のため、市内交通も発達しようがありません。乗用車が頼りになるのは無理のないところでしょう。
福島県ではエリアごと必要な車種が異なる
気候については、福島県でひとくくりにせずに、いくつかのエリアに分けて考えましょう。東の太平洋側から順に「浜通り」、「中通り」、「会津」です。これらは阿武隈高地、奥羽山脈でそれぞれへだれられています。
カーライフの上で特に注意が必要なのは、会津若松市や喜多方市のある会津でしょう。ほぼ全域が「豪雪地帯」となっています。また、特に西隣の新潟県との県境にかけては「特別豪雪地帯」です。
「豪雪地帯」の定義は「豪雪地帯対策特別措置法」で定められて、「積雪のために産業発展が停滞。生活水準の向上も妨げられているエリア」です。さらに「特別豪雪地帯」で、「長期間、車の通行ができなくなるような積雪があるエリア」とされています。
やはり寒さや雪に強い車種を選んでおいたほうがいいでしょう。具体的にはSUVやオフロード車です。
それ以外の車種の場合も寒冷地仕様が安心かもしれません。ただ、ホンダ・マツダ・スバル・スズキの場合は、「寒冷地に十分対応できる装備がすでに標準になっている」とされているので、どれを選んでも大丈夫でしょう。
日産・トヨタ・三菱の場合は、オプションとしていくつかの雪・低温対策の装備が用意されています。内容としては、「大型バッテリーの採用」「暖房の強化」「ワイパーの発熱機能」「サイドミラーの曇りどめ」などです。買った後での追加は困難なので購入時に申し込んでおいたほうがいいでしょう。
福島市・郡山市・二本松市のある中通りでもそこそこの降雪はあります。ただ、深い雪になることは少ないので、スタッドレスタイヤへの交換などでほぼ間に合います。
いわき市のある浜通りは年間を通して気候も高めで、雪もほとんど降りません。乗用車にも特別な用意は不要でしょう。