大阪府について
大阪府は、近畿地方を代表する経済と交通の中心地で、平成27年度の国勢調査では、883万9,000人という日本第3位の人口規模を誇ります。京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県と接しており、ちょうど近畿地方の真ん中にある地域です。
大阪府の車保有率
自動車県登録情報協会によると、大阪府での車保有率は100人あたり30.8台で、全国2番目に低いです。全国平均では、100人辺り47.3台、もっとも車保有率が少ない東京都では23.1台となっています。
大阪府の中でも大阪市内に限定してしまえば、もっと車保有率は下がるといえるでしょう。
大阪府の車保有率が全国で2番目に低い理由のひとつとして、電車やバスなどの交通機関が発達していることが挙げられます。とくに大阪市内の駅密度はとても高く、1kmほど歩けば1駅あるというくらいです。
さらに電車やバスの1日の本数も多く、2〜3分に1本発着するペースも珍しくありません。電車やバスがない時間帯でも、タクシーが多く走っており、いつでも乗ることが可能です。
大阪府で車を持たない人が多い理由
電車やバス、タクシーなどの交通機関が発達しているほかにも、大阪府で車を持たない人が多い理由があります。
まずひとつ目は、駐車場が少ないということです。スーパーやコンビニなど、普段たくさんの人が利用する店の多くに駐車場はありません。駐車場があるケースもありますが、駐車料金がかかることが多く、気軽にいつでも停められる環境ではないのです。
駐車場がないお店に車で行く場合は、近くのコインパーキングを利用するほかありません。コインパーキングに駐車すると、駐車料金がかかるだけでなく、目的地から離れてしまい結局徒歩で店を目指さなければならない状況になるのです。
また大阪府は、路上駐車の取り締まりが厳しいことでも有名です。警察官だけでなく民間の駐車監視員も多く巡回しています。
2つ目の理由は、慢性的に道路が渋滞していることです。近畿地方の中心地で人口が多く、さらに大手企業も集まっています。そのため通常の車だけでなく、仕事で使う社用車やトラックなど多くの車が集まり渋滞の原因を作っているのです。一方通行の道が多いことや、信号の数が多いことも渋滞に起因していると考えられます。
3つ目の理由は、お店が多いことです。生活に必要なスーパーやドラッグストア、コンビニ、美容院など、自宅から徒歩圏内に揃っています。 車で出かけて、渋滞を抜け空いている駐車場を探してそこからさらに歩いてお店に行くよりも、はじめから歩いたり自転車に乗ったりして出かけるほうが早い場合が多いのです。
4つ目の理由は、駐車料金の高さです。車を所持すると必ず駐車場を契約することになります。大阪府の住む場所によっても異なりますが、安いところでも駐車場を契約すると月々2〜3万円はかかることがほとんどです。 車を持つと自動車税をはじめとする保険代や車検代、ガソリン代、消耗品代など維持費が結構かかりますが、それに加えて駐車場代を払うとなると、車を持つことが難しいと考える人が多いのです。