タントの査定価格相場とは?買取価格をアップさせるコツも解説
ダイハツのタントといえば、ファミリーカーとして中古車市場でも人気が高い車です。そのため、高値で売れるなら売却したいと考える人もいるでしょう。2019年7月ににフルモデルチェンジが行われました。
今回は、これ以外にタントの査定価格相場や査定を、アップさせるコツなどを解説していきます。少しでも高くタントを売却するためにも、しっかりとした知識を身に着けていきましょう。
目次
タントのグレード別査定価格相場
タントを高く売却したいのであれば、査定価格相場を確認していくべきです。ここでは、グレード別に3つに分けて詳しい査定相場を解説していきます。標準グレードに近いものから最上級のグレードまでで、どのような査定価格の差があるのかを理解していきましょう。
ベースグレードにSAIIが搭載された「L”SAII”」の査定価格相場
ベースグレードにSAIIが搭載された「L”SAII”」の査定価格相場は、平均で111~123万円となっています。詳しくは以下の表をご覧ください。
年式 | 査定価格相場 |
---|---|
2016 | 約123万円 |
2015 | 約111.5万円 |
年式でみていくと、2016年式のものが10万円ほど高くなっています。安値でも100万円を切っておらず、安定して高く査定されているようです。一方で2015年式では、安いものでは100万円を切ってしまうことがあり、多少安値での売却となってしまうようです。
中間グレードで人気の高い「X」の査定価格相場
「X」は、全グレードのなかでは中間にあたるもので、査定価格相場は平均で72~125.5万円となっています。詳しくは以下の表をご覧ください。
年式 | 査定価格相場 |
---|---|
2016 | 約125.5万円 |
2015 | 約119万円 |
2014 | 約89.5万円 |
2013 | 約85.5万円 |
2012 | 約72万円 |
年式でみていくと、2015~2016年式では120万円ほどが相場で、このグレードとしては高値で査定されているようです。「L SAII」と比較していくと、おおよそ同じような価格相場になっているでしょう。
ただし、2014年式以降は、査定価格相場が100万円を切っているため、安値での査定となってしまうようです。したがって、2015年式までであれば高値での査定となりますが、それ以降はガクッと査定額が低くなります。
最上級グレード「G”SAIII”」の査定価格相場
「G”SAIII”」に関してはデータが少なかったので、下取り査定相場から算出しました。なお、おおよそ下取り査定相場と査定価格相場には、40万円程度の差額が生じていたため、下取り査定相場に+40万円して、以下の表のように計算しています。
年式 | 下取り査定相場 | 査定価格相場 |
---|---|---|
2018 | 約106万円 | 約146万円 |
2017 | 約102万円 | 約142万円 |
2016 | 約101万円 | 約141万円 |
結果としては、やはり最上級グレードであることから、査定価格相場は141万~146万円であると推測できます。全グレードの中では、XリミテッドSAIIIなどと並んで高値でした。したがって、こちらのグレードを所有しているのであれば、高価買取の期待が持てるでしょう。
タントの年式別査定価格相場
タントの査定価格相場を把握していくためには、年式別の査定価格相場もみていくべきです。ここでは、以下の3つに年式を分けて査定価格相場を解説していきます。タントの年式や走行距離によって、どのような差が生まれているのかを把握してください。
3年落ちの査定価格相場
3年落ちの2016年式のタントで、走行距離が3万km前後の場合には、査定価格相場は全てのグレードを含めると約131万円でした。なお、グレードなども併せて考えると、以下の表のようになります。
グレード | 査定価格相場 |
---|---|
カスタムRSトップエディションSA2 | 約128万円 |
XトップエディションSA2 | 約125万円 |
X SAII | 約106万円 |
傾向としては、駆動形式が2WDと4WDでは、査定価格相場としては4WDのほうが高かったですが、新車価格も高いため、車の価値としては2WDのほうが勝っていました。また、表にはありませんが、グレードがG SAIIやL SAIIでは100万円を切る査定額となっていたため、安値での査定となってしまうようです。
5年落ちの査定価格相場
5年落ちである2014年式のタントで5万km前後の場合には、査定価格相場は全てのグレードを含めると約62万円でした。なお、グレードなども併せて考えると以下の表のようになります。
グレード | 査定価格相場) |
---|---|
カスタムRS SA 4WD | 約132万円 |
X | 約70万円 |
L | 約50万円 |
やはり、3年式よりも年式が2年古いので、69万円も査定相場が落ちていました。また、こちらも傾向として駆動形式が4WDのほうが査定価格相場自体は高かったですが、価値自体は2WDより落ちていました。しかし、表をみればわかるように、高価査定を行っているものもあるので、高く売却できることもあるでしょう。
7年落ちの査定価格相場
7年落ちである2012年式のタントで、走行距離が5万km前後の場合には、査定価格相場は全てのグレードを含めると約35万円でした。なお、グレードなども併せて考えると、以下の表のようになります。
グレード | 査定価格相場 |
---|---|
カスタムRS 4WD | 約70万円 |
X | 約58万円 |
L 4WD | 約50万円 |
見出し | セル |
見出し | セル |
見出し | セル |
見出し | セル |
見出し | セル |
見出し | セル |
こちらは7年落ちということもあり、全体的に安値での査定になっているようです。高値のグレードでも、100万円を超えることはないので、残念ですがこちらは高値での売却は難しいでしょう。
タントの査定価格をアップさせるためのポイント
タントの査定価格を上げたいのであれば、以下の3つのポイントを押さえれば大丈夫です。これらは、少しの手間で査定額をプラスできるため、ぜひ内容をしっかりと理解して試してください。
所有するタントのアピールポイントをまとめる
査定の際には、査定人に所有しているタントのアピールをすべきです。そのため、査定前に年式やグレード、走行距離、ボディカラー、装備品など、アピールできるポイントをまとめておきましょう。なお、具体的には、以下のようなものが人気が高いなどの理由で、価格交渉に使えるポイントになります。
- 年式:7年まで
- グレード:カスタムやGなどの上級グレード
- 走行距離:2万~4万km
- ボディカラー:パールホワイト、パールホワイトなど
- 装備品:スライドドアや衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備
車の状態を整えておく
当然ですが、査定では車の状態も評価されます。そのため、車が汚かったりすれば与える印象は悪いものになり、これが査定に影響してきます。高く査定されるためにも、よい印象を与えたいところでしょう。
したがって、査定の前には綺麗に洗車や清掃をしておくことをおすすめします。そうすれば、丁寧に車に乗っていたと判断され、高価買取も期待できます。
中古車の売却価格がアップしやすい時期に売却する
タントは中古車の需要を考えて、売却価格がアップしやすい時期に売却すべきです。こちらは、4月の需要に向けた場合には1月中旬~3月中旬、夏のボーナス時期に向けた場合には5月後半~7月中がおすすめ。
また、秋の行楽シーズンに向けた場合は、8月後半~10月初旬が売却価格がアップしやすい時期です。なお、駆動形式が4WDの場合は、11月後半12月がニーズが高くなります。
タントの買取査定を依頼するときの注意点
タントの買取査定を依頼するときには、注意すべき点が以下の2つあります。これらを理解しておかなければ、損をしてしまうことも。マイナス査定にならないためにも、しっかりと理解しておきましょう。
2019年にはフルモデルチェンジする可能性がある
実は、タントは2019年にはフルモデルチェンジする可能性があります。そのため、フルモデルチェンジ発表後に、買取相場価格が下落する可能性があります。
したがって、1~2年内に売却を考えている場合には、早めに行動することが大切です。高価買取を行いたいのであれば、頭に入れておきましょう。
事故車でも買取査定してもらうのがおすすめ
タントは中古車の中でも人気が高く、部品取りとしても価値があるので、事故車でも高く買い取ってもらえる可能性があります。したがって、タントは事故車でも廃車にするのではなく、買取査定してもらうことをおすすめします。
業者によっては、不動車でも買い取ってくれたり、レッカー代を無料でやってくれたりするところもあるので、サービスのよいところを探して依頼しましょう。
タントの査定を依頼する業者の選び方
タントの査定を依頼する際には、高く買い取ってくれる業者にお願いすることで高価買取につながります。ここでは、タントの査定を依頼する業者の選び方を解説していきます。業者選びもしっかり行って、少しでも高くタントを売却しましょう。
ディーラーの下取りは損する場合が多い
一般的に、高価買取りを目指すならディーラーの下取りはおすすめできません。なぜなら、ディーラー下取りは、新車を売るために行っているものであるので、中古車市場との価格とはリンクしていないためです。
実際、ほとんどの場合ではディーラー下取りのほうが、買取業者よりも安くなっています。したがって、高く売却したいのであれば、ディーラー下取りではなく買取業者を利用しましょう。
買取業者の査定時の対応で判断
本当に信頼できる買取業者は、査定時の対応で判断できます。例えば、質のよい買取業者は、車の状態から査定価格の説明をしてくれますし、査定時間についても触れるものです。特に査定時間に関しては、悪質な業者を判断する材料になります。
これは、査定時間が通常10~30分程度掛かることを利用して、10分以内に査定を終える業者は、確認をしっかりと行っていない可能性があるので、避けるようにするというものです。信頼できる業者に売却するためにも、この点には注意しましょう。
まずはタントを査定に出してみよう
タントは、グレードによって査定価格相場が異なりますが、中でも最上級グレードは高値で売却できます。また、年式別では一番価格が高いのは3年落ちのときですが、その他の傾向として、5年落ちから大きく値が落ちていきます。
なお、タントの査定価格をアップさせたければ、車の状態を整えておきましょう。さらに、2019年にはフルモデルチェンジする可能性があることを、頭に入れておいてください。以上の内容を理解したうえで、まずはタントを査定に出してみましょう。