車買取で現金払いは可能?デメリットと注意点も解説
車を買取に出すとき、現金払いで代金を受け取りたい人もいるでしょう。現金払いのデメリットを理解して、高額査定を狙いたいですよね。 今回は車買取の支払い方法や現金払いのデメリット、売却時の注意点について解説していきます。
車の買取で買取金額はもらえる?
車の買取で現金払いをしてもらえるのか、業者の支払いの仕組みや理由を解説していきましょう。
車を買取に出す理由はさまざまですが、やっぱりお金は大事です。満足のいく買取をするためにも、業者支払い方法を理解しておくことをおすすめします。
現金払いの車買取業者は少ない
一般的に、車の買取業者の多くは、銀行振り込みで支払いをしているのが実情です。特に全国展開する大手業者や、バンバンCMを流している知名度の高いお店は、まず現金支払いには対応していないと考えていいでしょう。
業者による差があるものの、銀行振り込みの場合は、買取の契約を締結してから現金化するまでに数日から1週間程度の日数がかかるのが目安です。車を急いて売却したい人や、即日現金で支払いを受けたい場合は、大手業者は避けたほうがいいかもしれませんね。
とはいえ、現金支払いに対応している業者が全くないというわけではありません。即日現金で支払うかどうかは、あくまでもその店次第です。
現金払いに対応している買取業者は地域密着型や、比較的規模が小さい店が多いものの、即日現金買取を魅力に宣伝している業者もいます。なかには大手業者でも、店長の判断で現金払いに応じてくれる店もあるため、まずは業者に相談してみるといいでしょう。
車買取業者が現金払いに対応していない理由
車を即日現金で買い取って欲しいという一定のニーズはあるものの、車の買取業者が現金払いに対応していないのは、リスクやトラブルを避けるためです。
現金払いで業者がまず心配するのは、損失を出すリスクです。現金払いで車を買取する場合、業者にとっては車を査定するチャンスが1回しかありません。
車の機構は非常に複雑で、買取契約後に車を引き取った後に、さらに細かい査定をします。このときに傷や故障が見つかると、業者は査定額の減額請求をして損失を防ぎますが、先に現金を支払ってしまうと減額査定が難しくなり、大きな損害が出る可能性があります。
また店が盗難被害に遭うリスクが高くなるのも、車の買取業者が現金払いを避ける理由の一つでしょう。即日現金払いをする場合、営業所には常にまとまった現金をストックしておく必要があるため、店は強盗や泥棒に狙われやすくなってしまいます。
万が一盗難被害に遭えば、その損失は膨大です。盗難防止のために保険やセキュリティ対策でコストがかかるため、車の買取業者にとって現金払いはデメリットが大きいのです。
現金買取のデメリット
車の買取で現金払いをしてもらうときの、消費者にとってのデメリットをご紹介していきましょう。
急なお金が必要になったときや、引っ越しなどの都合で車をスピーディーに現金化したい場合は、即日現金で支払ってもらえると助かりますが、リスクもあります。良い面だけでなくデメリットも理解して、現金買取を利用するか慎重に検討するといいでしょう。
高額査定を狙いにくい
ユーザーにとって現金買取のデメリットの一番は、高額査定を狙いにくいことでしょう。現金買取は業者にとってリスクが高いため、できるだけ査定額を低く抑えようとします。
また規模が小さい業者が多いぶん、買取価格が相場以上の金額に上がりいくいことも否定できません。大手業者は販路が広いぶん車の買取需要が高く、比較的高額査定を狙いやすい傾向があります。規模が小さい業者だと、人気のない車や古い車はあまり良い値段で買い取ってもらえません。
現金買取に対応している業者は少ないため、売却先の選択肢が少ないのも困りものでしょう。売却先の候補が少ないと、相見積もりや値段交渉で査定アップが見込めないため、どうしても買取価格が低くなりがちです。
車の買取業者に足元を見られてしまう
業者に足元を見られてしまい、安く買いたたかれるのも現金買取のデメリットの一つです。現金買取をする業者は、ユーザーの心理を良く理解しています。お金に困っていれば、買取価格が安くても売るだろうと考えていて、低い価格での妥協を求めてくるものです。
誠実な対応で、相場で査定額を提示してくれる良心的な業者もいますが、ユーザーにしても売却先候補が少ないため、ここを逃せば売却できないという焦りがありますよね。現金買取を優先したために、大事な車が安く買いたたかれてしまうケースは多いので、注意してください。
満足に現金買取してもらう前にしておくこととは?
最後に、車買取で現金払いのリスクを避けるための対策や、注意点を解説していきます。
現金払いに限ったことではありませんが、車買取で一番重視すべきは、車を良い価格で売ることです。足元を見られやすい現金払いだからこそ、適正価格での買取を目指すといいでしょう。
必要書類等を準備しておく
現金買取に対応している業者を上手に利用するポイントは、事前に必要書類などを揃えて、準備を整えてから査定に臨むことです。基本的に、売却に必要な書類と車を買取業者に引き渡すことが、現金払いに着手する条件ですよ。
車の売却で最低限必要になるのは、自動車検査証と自賠責保険の証書、リサイクル券と自動車納税証明書、印鑑証明や実印などです。買取業者によっても求める書類が違うため、あらかじめ確認をしておくことをおすすめします。
車検証記載の住所と現住所が違う場合や、保険証書などを紛失したときは、別途手続きが必要です。日数もかかることから、事前にしっかり確認をして、スピーディーな買取と現金化を目指しましょう。
その他、メンテナンスや車内外の清掃を念入りにしておくことも大事です。査定時の好感度を上げて、査定額アップを狙ってください。
愛車の相場を調べておく
足元を見られやすい現金買取に対抗するためには、事前に愛車の相場を調べておく必要があります。最近はインターネットを使った一括査定で、簡単に車の買取相場を調べられますよ。費用も手間もかからないため、急いで売却したい人もぜひ試してみてください。
平均的な相場を知っていれば、相手に隙を与えません。自分から希望金額を伝えれば業者も緊張感を持って対応してくれますし、安く買いたたかれても値段交渉が可能です。少しでも希望金額に近づけて、査定額アップを目指しましょう。
また売却を急ぐあまり、見積もりを確認せずに妥協するのはNGです。現金買取に対応した業者は小規模な業者が多く、数が少ないせいもあって足元を見られやすいため、安易な妥協は禁物です。現金払いに対応する業者の中には怪しい業者もあるため、きちんと見積もりを出してくれる、信頼性の高い業者を選びましょう。
現金払いでも可能な限り複数の買取業者から見積もりを取り、比較するといいでしょう。同じ現金買取でも、できるだけ有利な査定価格を提示する業者を選ぶことで、査定額アップが可能です。
買取価格を重視するなら、現金買取ではなく、銀行振り込みに対応した買取業者を選ぶのも選択肢の一つです。現金払いにこだわらなければ売却先の選択肢も広がり、相見積もりで高額査定を狙えますよ。
銀行振り込みでも、支払いまでの日数は業者による差があり、なかには最短で契約から2営業日で振込してくれる業者もあります。この場合も必要書類等をしっかり揃えておけば、スピードアップも夢じゃありません。現金化するまでの日数の面で妥協できないか、一度検討してみるといいでしょう。
まとめ
車買取の現金払いはお金が必要なときに助かるものの、デメリットもあるため、慎重な判断が必要です。
現金買取でも、高額査定は夢ではありません。売却前にしっかり準備を整えて、査定額アップを目指すといいでしょう。