【ネット査定】車買取の流れからメリット・デメリットを詳しく解説!
中古車買取業者に車を売りたいけれど、手続きに時間を掛けたくないというオーナーは少なくありません。忙しい現代人がスムーズかつスピーディに車を売却する方法として、今人気を集めている査定方法が「ネット査定」です。
インターネットとスマートフォンの普及で、自宅から出なくても車の相場確認や査定の申込ができるなど、便利になりました。今回はネット査定を利用するための流れと、ネット査定のメリットについて紹介します。
車買取のネット査定に必要な情報
ネット査定は、買取を行う業者のインターネットサイト上で車の情報を入力し、査定金額を算出してもらう査定方法です。査定に必要な情報はサイトによって異なりますが、次の5つの情報は、多くのサイトで必須情報となっています。
1.メーカー
最初に入力するのは、売りたい車のメーカーです。自分の車のメーカーを、サイト上に表示されるリストの中から選択します。日本のメーカーだけでなく、多くの海外メーカーも掲載されています。
2.車種
次に選ぶのは車種です。ここは先にメーカーを決めないと選択できません。最新車種はもちろん、往年のオールドカーまでリストアップされています。
3.年式
車種が決まったら、その車が何年製の車なのか年式を選んで下さい。サイトによって、リストの中にその車種に存在しない年式が含まれている場合と、その車種が生産された年だけが表示される場合があります。
もし詳細な年式がわからない場合には、おおよその年式を入力しておきましょう。
4.グレード
その車の詳細なグレードは、査定額を決めるためには必ず伝えなければならない情報です。同じ車でもグレードによって価格が大きく異なるため、ここは間違えないように入力しましょう。
5.走行距離
売りたい車がこれまでにどれだけの距離を走行しているかは、査定する上で大変重要な情報です。
おおよそ1年間に1万キロ以上走っている車は過走行の傾向にあると見られ、査定額に影響する可能性があります。また年式にかかわらず5万キロ、10万キロが目安とされ、この距離を超えると査定額が一段下がるといわれています。
細かい情報があればより詳細な査定につながる
上記の5つの項目の他、さらに細かい情報を提供することで、より正確な査定を受ける事ができます。例として、以下の項目は、査定額に影響しやすい情報です。
- 車体の色
- 純正オプションの有無種類
- 社外オプションの有無種類
- 傷へこみの有無
- 修理歴の有無
車買取のネット査定の流れ
ネット査定は非常に簡単なステップで査定を進めることができます。一度に何社も平行して査定を進めることもできるため、複数社の比較もしやすい査定方法です。
1.車の情報をウェブ上から入力
まずはウェブ上から査定を依頼しましょう。
車の基本的な情報から詳細情報まで、伝えられる情報はできるだけ伝えておきましょう。サイトによっては写真の提出が求められることもありますので、はっきりと見えやすい写真を撮影して送りましょう。撮影は改めてカメラを用意する必要はなく、スマホのカメラで十分です。
この際ネット査定は1社だけでなく、同時に複数社に依頼するのがよいでしょう。業者によって得意な車種が異なる場合や、そのときに売れ筋となっている車が違う場合があるため、査定額に差が出ることが考えられます。
2.買取店から電話メールなどで連絡が来る
ウェブ上から伝えられた情報が買取店に届くと、詳細な情報を確認するため電話やメールで連絡が来るようになります。
ウェブ上で提出した情報をさらに深掘りする質問や、記入欄にない情報の確認などが行われます。もちろん一方的に買取業者側から質問されるばかりでなく、不明点があれば質問してもよいでしょう。業者によっては、この時点で大まかな査定額を提示してくれることもあります。
また、この電話やメールのやりとりの中で、実際に車を見て行う本査定の日程を決めることになるのです。
3.実車を見た査定
電話・メールでの打ち合わせが終わったら、実際の車を見ながら本査定が行われます。自分から買取業者に車を持っていくのではなく、指定した日に自宅に来てもらう訪問査定を利用するのがよいでしょう。
ネット上で大まかな情報はわかっているとはいえ、外装の細かい傷やへこみ、内装の汚れや臭いなどの状態は、実際に見ないとわからないものです。
また反対に提供された情報からはわからない状態の良さが確認できた場合や、取り外した純正パーツの存在などがわかれば、プラス査定になることもあります。
複数社に査定を依頼しているなら、依頼した業者ごとに本査定が行われます。複数社を同じ日に呼ぶことで、業者間で査定額を競わせることができますが、顔見知り同士の査定員が集まった際には談合が行われる恐れもあります。
別の日に呼べば談合はありませんが、査定額を競わせることはできないので、どちらも一長一短といえます。
なお、近年のネット査定サイトの中には、スマホ上から写真や情報を送るだけで本査定まで行うサービスも誕生しており、実車を見ないまま査定額を確定させることもできるようになっています。
4.契約完了
査定額に納得し、車の売却を決めたらついに契約です。しっかり契約書の中身を確認し、再査定の有無やキャンセルできる条件など、細かい点も把握しておきましょう。
買取代金はおよそ1週間程度で指定の銀行口座に振り込まれます。即日現金での買取を行う業者もありますが、即金性の高い代わりに査定額を低めに見積もられる傾向があるため、現金が即日必要というわけでないなら、後日振り込みの業者を利用するとよいでしょう。
車買取のネット査定のメリット
ネット査定は、実際の店舗で行う査定に比べ、いくつかのメリットが存在します。上手にメリットを活かすことで、スムーズでスピーディな車の売却を行えるでしょう。
店舗に行く時間を省ける
ネット査定の大きなメリットの一つに、実店舗に向かう必要がないという点があります。買取業者の店舗は郊外に多く存在しているため、移動に時間がかかる場合があります。さらに複数の業者に査定を依頼するなら、何度も移動しなければなりません。
また実店舗での査定は、いわば相手の陣地に乗り込んでいくようなものです。複数人の従業員に囲まれた結果、周囲の雰囲気に飲まれてその場で契約してしまうことも起こりえます。
敵陣地に乗り込まずに済むネット査定なら、普段通りの平常心に近い状態で買取の話を進めることができるでしょう。
買取相場と比較できる
ネット査定を行う買取業者の中には、現在の車の買取相場を明らかにしている業者も多くあります。そのため前もって買取相場を勉強し、知識を蓄えた上で査定額を検討することができます。
何も知らない状態で買取交渉に臨むと、相場よりも安い買取価格を提示されても気がつきません。ゆとりを持って相場を確認できるのは、ネット査定の大きなメリットです。
スピードが速い
ネット査定は、申し込みから買取契約までのスピードが早い点も大きなメリットです。
複数店舗を回って一社一社査定してもらうなら、移動時間も含めて何日も時間を掛けなければならないでしょう。
ネット査定での買取は自分の好きな時間に申し込みができ、実車を見てもらう本査定も自分の好きな時間を指定できます。拘束される時間が非常に短く済むため、時間に追われる現代人にぴったりの査定方法です。
車買取のネット査定のデメリット
車買取のネット査定にはいくつかのデメリットがあります。
正確性の制限
ネット査定は、提供された情報に基づいて査定を行うため、車の実際の状態や価値を正確に評価できないことがあります。特に車の実物を見ずに査定するため、隠れた損傷や不具合が見落とされる可能性があります。これにより、最終的な査定金額が低く評価されることがあります。
価格競争の不透明さ
オンライン査定では、複数の買取業者からのオファーを直接比較することが難しい場合があります。買取業者の競争がどれだけ価格に影響を与えているかが不透明であり、最終的な提案が適切に競争に基づいているか確認しにくいです。
交渉の限定性
ネット査定の場合、価格交渉の機会が限られることがあります。通常、買取業者は最初のオファーを提示し、それに基づいて交渉が行われますが、直接の対話や交渉が制限されることがあり、価格交渉が難しい場合もあります。
まとめ
短い時間で簡単に車を売却したいなら、ぜひネット査定を利用しましょう。ネット上から車の情報を提供するだけで、大まかな査定額がスピーディにわかります。その上、手続きは自宅にいるだけで完結するため、店舗間を何往復もした従来のような手間もかかりません。
忙しい現代人にピッタリのネット査定を利用し、スピーディに高値で車を売却しましょう。