車の買取を一切連絡なしでしたい!トラブル事例や対策を紹介
車を高く売却するために使いたいサービスが一括査定。一度に多くの買取業者に査定依頼を出せるため、非常に人気のあるサービスです。しかし、一度一括査定を利用したが最後、業者からの多くの電話に悩まされるという噂もあります。
果たして電話連絡なしで一括査定を利用することはできるのでしょうか。今回は一括査定サービスの裏側にあるトラブルと対応策についてご紹介します。
車の買取を一切連絡なしでできる?
多くの買取業者に一括で査定依頼を出せる一括査定サイトですが、思わぬ被害を受けることもあります。サイトの利用者はどんな被害を受けることになってしまうのでしょうか。
一括査定後に業者からの営業電話
一括査定サイトを利用する際、売りたい車の情報と共に、現オーナーの個人情報を入力する必要があります。氏名・年齢だけでなく、住所や電話番号、職業などの入力欄があり、一括査定を依頼すると、登録されている各業者に一斉にその情報が共有されます。
その情報にある電話番号に対し、各業者は一斉に営業電話をかけてくるようになるのです。
現在メール対応のみは不可
多くのオーナーが営業電話に悩まされた結果か、一時期「カーセンサー.net」では買取業者との連絡手段を「メールのみ」に限定することができました。
これにより多くのオーナーが電話連絡から解放されましたが、残念ながら2020年3月現在、メールのみを希望することはできなくなっており、営業電話を受けなければならない状態となっています。
結論は「できません」
一括査定サイトは数多く存在していますが、現在どこも登録時には電話番号を入力する必要があり、査定依頼により各業者へその情報は共有されます。
残念ですが、今現在電話連絡を受けずに一括査定を利用し、売却価格の査定を行うことは不可能となっています。
車の買取業者からのしつこい連絡に悩む人は多い
これまで一括査定サイトを利用した多くのオーナーは、業者からの営業電話に悩まされ続けてきました。具体的にどのような被害を受けてしまったのでしょうか。
一括査定サイト登録後5秒で電話
買取業者は、積極的に買取を行いたい車を持つオーナーと、どの業者よりも早く連絡を取りたがります。一番早く連絡を取ることで、ほかの業者より一歩リードできると考えている業者も多いようで、一括査定サイトへ登録してまもなく、多くの電話が掛かってくることがあるようです。
中には登録後5秒で一本目の電話が掛かってきたという例もあるほど、各業者はスピード勝負を仕掛けてきます。
連絡のスピードが早いことがどれだけ取引に有効かはわかりませんが、一本目の電話が掛かってきたが最後、車を手放すまで平穏な日々は来ないといえるような環境になることもあるようです。
売るまで営業電話が止まらない
車の買取は申し込みから売却まで一週間程度の時間がかかることがありますが、その間営業電話は頻繁に掛かってくることがあります。
オーナー側で売却する業者を決定しているとしても、正式な売却契約までは「今ならさらに○万円プラスします」「今だからこの値段です」「再査定してもっと出します」というような語り口で営業をかけてくることも。完全に売却が終わるまで、延々と複数の業者から電話が続きます。
ただ相場を知りたかっただけというオーナーにもお構いなしに電話攻勢は行われるため、非常に疲弊してしまうオーナーも少なくありません。
深夜・早朝・就業中問わない営業電話
複数の業者からの連絡は、時間帯を問わずに行われることも問題視されています。一般的なマナーとして電話を避ける時間とされる早朝や深夜だけでなく、就業時間中も携帯電話に頻繁に電話が来ることがあります。
現在は一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)により、21時以降は電話連絡できないという規制が入りましたが、その規制は加盟業者にのみ有効ですので、JPUCに加盟していない業者からの連絡は止まりません。
オーナー側がどんな生活を送っていようと、業者は根負けを狙うかのように電話をかけ続けてきます。
車の買取業者からのしつこい連絡対策
まさに精神を削るというような業者からの電話ですが、この電話を受けずに済む方法はあるのでしょうか。
直接買取業者へ出向く
営業電話は、一括査定を利用し複数の業者に電話番号が知られるためにかかってくるようになります。そのため、一括査定を使わずに、直接買取業者へ出向いて売却することで、営業電話を回避することができます。
しかし相場を知らないまま買取業者に出向いても、知らないために足下を見られたり、その業者が車種に対応していなかったりという理由で、低い査定額を提示される恐れがあります。
前もって相場を調べておき、自分の車がどの程度の価格で売れる価値があるのか、理解した上で交渉に望むと良いでしょう。
相場を調査する際には、トヨタや日産などのメーカーが公開している「下取り参考価格」に関する情報サイトを参考にするとよいでしょう。下取りは買取と違い、そのメーカーの車に買い換えることを前提とした引き取り価格です。一般的には買取よりも安くなる傾向がありますが、参考価格としては十分な情報といえるでしょう。
また一部の買取業者では実際に買い取った価格を公開しているので、それらの情報も参考にできます。
一度電話で話す
立て続けに何度も電話が掛かってくる背景には「連絡さえ取れれば買取の成功率が上がる」と考えている業者側の思惑があります。そのため一度も電話に出ずに避けていると、連絡が取れるまで延々と電話をかけ続けてくることになります。
買取業者側も決して嫌がらせをしたいわけではなく、本気で車を売るつもりがあるのか、車の状態はどうなのか、いつ出張査定にいけるのかという情報が欲しいため連絡をしてきます。
そのため一度電話に出て、車の売却についての意思のすり合わせを行うことで、しつこい電話をある程度止めることができるでしょう。
ただし、中には熱心すぎる営業マンも存在し、すり合わせの際に何らかの手応えを感じてしまったなら、押しの一手で来ることもあります。残念ながら、実際に話をしても100%営業電話がなくなるという保証はありません。
一括査定の業者数を絞る
営業電話の本数は、一括査定の際に選択した業者数に比例します。多くの業者で比較するために10社に査定を依頼すれば、最低10回は電話が掛かってくるものと考えてよいでしょう。
サイトによっては買取業者を選択できるため、営業電話を減らしたいのなら前もって評判を確認できた1~2社程度の数に絞ることで、比較的電話の数を抑えることができるでしょう。
ただし、あまり業者数を絞りすぎると、高い査定額を出してくれる業者を外してしまう恐れもあります。自身が対応できそうな電話の数を想定して業者数を増やすことや、持ち込み査定と併用するなどして、できるだけ多くの査定を受けられるようにしたいものです。
まとめ
一括査定は多くの買取業者に一度に査定依頼を出せる優れたサービスですが、同時に多くの営業電話を受けることになってしまう諸刃の剣でもあります。業者によっては業界団体の規制を受けずに時間を問わず連絡をしてくることもあり、疲弊してしまうオーナーが出てきています。
営業電話を受けないようにするため、一括査定ではなく直接持ち込みで査定してもらう、一括査定の業者数を絞り込むといった対策があります。しかし業者数を減らしすぎてしまうと査定価格が高くならない恐れもありますので、営業電話と業者数のバランスを上手にとるようにしましょう。