車を買ってすぐ売ると赤字?すぐ売るメリットやデメリット、注意点を解説!
買ったばかりの車をすぐ売るとなると、購入時と比べて損する可能性は高いでしょう。新車と中古車では価値が大きく違うからです。しかし、生活の変化や止むを得ない事情があり、短期間で車を売る必要があるならば、できるだけ高く売りたいですよね。
こちらでは、車を買ってすぐ売るメリットやデメリット、高く売るためのコツや注意点を詳しく解説します。
目次
車を買ってすぐ売る理由は何?
買ったばかりの車をすぐに売ってしまうのには、どんな理由があるのでしょうか。
生活が変わり車が不要に
ひとくちに生活の変化といっても内容は様々です。たとえば、急な海外転勤や長期出張が決まり転居先では車が必要なかったり、病気や怪我で入院することになって車が不要になることもあります。特に新車を購入すると納車までに期間が空くため、購入を決めたときと生活環境が変わってしまい、やむを得ず手放したい方も少なからずいるでしょう。
乗ってみると家族から不評
家族で生活をしていると、車の活躍機会は増えます。スポーツタイプのセダンなど走りを優先した車を選んでいると、後部キャビンやラゲッジスペースが狭くなったり、車高が低くて車酔いしやすいという人もいるかもしれません。家族からの評価が悪く買い替えざるを得ない場合もあるのです。
大きな支出があり資金が必要
車は大きな買い物です。買ってすぐに売ることができれば、ある程度のお金が手元に残りますし、車の維持費もかからなくなり資金に充てることができます。急な事情でお金を用意しなければならない時、優先度で車が低いのであれば、売って資金に充てるという選択肢をとっても良いでしょう。
買った車をすぐ売るメリットとは
買ったばかりの車をすぐ売ることで、メリットを感じることはできるのでしょうか。
維持費がかからない
車を所有していると維持費がかかります。自動車税や自賠責保険などの固定費用はもちろんですが、車の保管場所が自宅敷地内ではなく貸駐車場などであれば、毎月駐車場の契約費用もかかってきます。車を手放すと駐車場料金はかからなくなりますし、事前に支払っていた税金や保険料も未使用の期間分は手元に返戻されます。
市場流通数が少ないので高く売りやすい
車を買ってすぐに売ると、市場においての中古車流通数が少ないため、高く売れる傾向にあります。供給が少なく需要が高いため、中古車販売店では仕入れたい車のため高い買取価格がつく可能性があるでしょう。
買った車をすぐ売るデメリットとは
買ったばかりの車をすぐ売るメリットをご紹介しましたが、メリットだけではなくデメリットもあります。こちらでご紹介します。
初期費用は返ってこない
車を買う時にかかる費用は、車体本体の購入費だけではありません。税金や保険料、自動車登録手数料などもかかります。ディーラーによっては登録手数料だけで数万円かかることもあります。このように新車購入時に支払った費用は、早めに車を売却しても手元に戻りません。
購入価格のうち10~30%は価格落ちする
新車から中古車になった時点で残存価値は下がります。新車購入から一年経つと中古車価格は新車価格の約30%落ちると言われています。購入した翌日に当該車を売却したとしても、その車は新車ではないため価値は落ちてしまうのです。
ローンを組んで購入した車はすぐに売れない
ディーラーローンやクレジットローンで購入した車の場合は、所有権留保の状態で所有者は売り主(ローン会社)となり、買い主は返済途中の車を勝手に売却することはできません。また、ローンを前倒しして完済すれば売却できると思われるかもしれませんが、ローンの契約内容によっては、前倒し返済を受け付けていない場合もあります。ただし、銀行でのマイカーローンを組んで車を購入し、所有者が本人になっている場合は担保が車以外となっていますので、売却は所有者が選択可能です。
新車をすぐに売却するとペナルティ?注意点は
新車を買って一年以内に売却すると、転売とみなされてペナルティを受けることがあります。納車待ちもいるなかで転売目的で購入をされて、さらに納期が遅くなるとディーラーで購入し楽しみに納車を待っている人にとっては許しがたいことです。転売する人のほとんどは、正規ディーラーで定価で購入した車を需要のある海外へと輸出し、転売しています。このような行為は、新車飛ばしといわれています。
転売を目的に購入している、もしくは購入後転売していると判断された場合は、その購入者が今後同ディーラーで新車を購入できないようにペナルティが付けられ、メーカー内にてブラックリストが共有されます。
買った車をすぐ売却!高く売れる売却先は
買った車をすぐに売るとき、どんなお店なら売却ができるのでしょうか。よく検討される3つの売却先をご紹介します。
ディーラーでの下取りは難しい
ディーラーでの下取りは、次の車の購入をする時の購入価格からの値引きを前提としていますので、購入予定がなければ下取り自体依頼することは難しいでしょう。車を手放すのみの予定であれば、下取り以外の売却先を検討する必要があります。
買取車両を自社で再販する中古車販売店
新車購入後すぐに売る場合は、走行距離も少なく外観や内装もきれいな状態を保っていると思いますので、中古車としての再販がしやすいため買取価格も一定以上つけてもらうことができるでしょう。ただし、自社内の販路で再販している中古車販売店では購買客が限られてしまうことや、再販までに点検清掃等を行うための手数料が買取価格から差し引かれますので、新車購入車両価格から30%下がった価格よりもさらにマイナスの買取査定結果となることが想定されます。
再販ルートが幅広い車買取業者
車買取業者のなかでも、国内や海外など車種やタイプごとに需要があるところへ再販可能な車買取業者は、次の購買客に高く売れることを前提に買取しますので、高額査定を期待することができるでしょう。特に新車では国内で供給が難しい海外においては、新車に近い状態の中古車は貴重なため、高い買取価格をつけてもらえる可能性があります。
買った車をすぐ売るときの高く売るコツは
新車で買った車をすぐに売るのであれば、できるだけ高く買取してもらいたいですよね。こちらでは高く売るためのコツをご紹介します。
買ったばかりの車でも掃除はしておく
買ったばかりの車をすぐに売るのであれば、車内にごみがあったり目立つ汚れはそこまでないかもしれません。しかし、買取査定を受ける際に管理されている綺麗な車と評価をしてもらうために、査定を受ける前に車内の清掃はしっかりしておきましょう。モバイルクリーナーでシートの隙間のホコリを取る、フロアマットの汚れは外で掃うなど、しておくことをおすすめします。
新車購入時にあった説明書・純正品オプションを揃えておく
新車購入時に車の説明書や、純正装備やオプションパーツなどを取り付けていたのであれば、売却時もそのまま揃えておくようにしましょう。純正マットやパーツは新車購入時のみつけてもらえる装備がほとんどで、中古車での流通時はないものも多くなっています。査定でもプラスに繋がるでしょう。
まとめ
こちらでは、買ったばかりの車をすぐに売ると赤字になってしまうのか?買ってすぐに売る車にはどんなメリットやデメリットがあるのか詳しく解説しました。買ってすぐの車ではあっても、新車より高い買取価格を狙うことは難しく、赤字が出る部分はあります。しかし、買ってすぐの車でも、売却先の選び方や工夫などで高く売ることができるでしょう。