買取価格が安すぎ!?車買取で失敗しやすい人と対策について徹底解説
一生のうちに車の買取を何度も体験する人はそれほど多くありません。ほとんどの人が買取初心者であることから、安い金額で手放してしまい、失敗をしてしまうことがあります。
買取における失敗のパターンはある程度決まっているため、前もって準備しておけば怖いことはありません。今回は車買取で失敗しやすい人の特徴と、その対策について紹介します。
車買取で失敗しやすい人
車買取で失敗し、愛車を安く手放してしまったことがある人の多くは共通した特徴を持っています。
買取店は全て同じだと思っている人
中古車買取の業者は、それぞれ得意な車の車種や独特な販売網を持つなどの特徴があり、同じ車種に対する査定額もさまざまです。
しかしどこの業者も査定額に違いはないと考える売主は多く、買取価格の査定を1社だけに依頼し、安い金額で手放してしまうことも少なくありません。
また中古車買取業者だけでなく、ディーラーの下取りも同じ金額と考えていることもあります。下取り額は買取よりもずっと安いため、下取りに出してしまうことで買取相場よりもはるかに安く車を手放すことになるでしょう。
営業トークを信じる人
査定員は少しでも安く確実に車を買い取るため、さまざまな営業トークを展開します。「一番高く買い取れるのはウチ」「今すぐ売ってくれるなら○○万円プラス」など、魅力的に思える勧誘トークを見せますが、一見お得に見えるその条件は、必ずしも良いものとは限りません。
売主にとって有利な条件と思えるような査定額も、本当は相場よりも大幅に安かったということも十分にあり得る話です。
他社の査定額と競わせる人
中古車買取の査定は複数社に依頼することが一般的ですが、その他社の査定結果を元に交渉を行い、査定額を競わせる人がいます。
高い買取額を引き出すのに一見正しいように思えますが、比較対象とされた査定額自体が相場よりも大幅に安い場合には、そこに上乗せされても相場に届くことはありません。まるでどんぐりの背比べのような、低い金額で競わせることになってしまうでしょう。
希望価格を査定員に伝える人
他社の査定額を伝えるのと同様に、自分自身の売却希望額を伝える人もいます。
本来100万円でも売れるはずの車の売却希望額が50万円といわれた査定員は、決してそれ以上の査定額を出すことはないでしょう。
共通するのは「知識不足」
これらの特徴に共通しているのは「買取に対する知識が足りていない」という点です。下取りと買取の違い、買取業者ごとの特徴、売りたい車の買取相場など、買取に関する知識と情報を持っていれば、安い金額で手放すことはなかったはずです。
買取業者の査定員が知識不足の売主相手に、自分から相場以上の買取価格を出してくることはないでしょう。高い買取価格を勝ち取るためには、何よりも買取価格に対する知識を蓄えることが必要です。
車買取でよくある失敗例
これらの買取に失敗する人の特徴を踏まえ、実際にどのような失敗が行われてきたのかを紹介します。
一社だけしか査定をしてもらわなかった
買取価格はどこの業者に査定を依頼しても変わらないと考えた結果、手近な1社にだけ依頼してしまうことがあります。
車の売却価格は下取りと中古車買取で大きく変わり、また業者によっても評価が異なり、金額は大きく変わります。
複数社に査定を依頼することで、各社買い取りできるように高い査定額を出すよう競いあうこともありますが、1社だけに査定を依頼すれば、高い査定額は提示してもらえないでしょう。
営業トークに乗って即決してしまった
すぐにでも車を買取りしたい査定員の営業トークに乗って、他社と比較することもなく即決で売ってしまうのも代表的な失敗です。
「今すぐ売れば○割増し」というような、チャンスは今しかないとばかりのトークを受けて心が動いてしまう気持ちもわかります。しかし必ずしもその提案はお得な内容ではなく、相場よりも低い買取価格を少し上げただけでしかない場合もあります。
二重査定をされた
査定を受け売却契約した後、後から再査定により買取価格を下げられる「二重査定」を受けたという失敗が後を絶ちません。
「査定時に見逃してしまった傷があった」などの理由により査定額が下げられることは、契約によっては正当な行為となります。しかしこの制度を悪用し、非常に高い買取価格を提示して契約を結んだのに、不当な理由により大幅な減額を行う悪質な業者も存在します。
契約書に売買契約後の減額について記載がある上で契約を結んでしまうと、買取業者側からの減額が法的に認められてしまうため、泣き寝入りせざるを得なくなってしまいます。
車買取で失敗しないための解決策
これらの買取時の失敗は誰もが遭遇する可能性がある一方、しっかりと対策を立てておくことで防止できるものです。買取で失敗しないため、必ず行いたい対策にはどんなものがあるのでしょうか。
車の買取相場を知る
全ての対策の基本として、まずは買取相場を知ることから始めましょう。
全ての業者は共通して、車は少しでも安く仕入れたいと考えています。強引な手を使って安く仕入れないとしても、売主が相場を知らないなら、安い仕入れ値で売買契約を結ぼうとするのは自然な流れです。
売主が買取相場を知ることは、安い買取価格で売却してしまわないためにできる最大の策です。どこの業者と取引するとしても、相場を知っている以上に有利に交渉できる武器は無いといえるでしょう。
買取店の情報を集める
悪質な業者に捕まらないため、車の査定を依頼する買取店の評判について調べておくのが良いでしょう。
車の買取は非常に高額な取引となるため、問題のある取引を行った業者の行為は悪評として広まりやすいといえます。インターネットでその業者を調べてみれば、過去にどんな取引で問題を起こしたことがあるのか、口コミを通じて知ることができるでしょう。
契約書はしっかり確認する
契約書は、その売買契約のルールを法的に保護するためのものです。もし後から査定額を変えることができるなど、買取業者にとても有利な条項が含まれていても、契約書に判を押してしまえばその内容は有効となります。
一度契約が結ばれてしまえば、後から気がつかなかったと抗議しても意味はありません。不当な取引の被害に遭わないためにも、契約書の中身はしっかりと確認し、不明点や疑問点は必ず確認して解消しておきましょう。
希望売却価格は伝えない
シンプルで有効な対策として「希望売却価格は伝えない」という方法も有効です。
査定員は「いくらでの買取がご希望ですか?できるだけ近づけるようにがんばります」と、売主の希望を叶えるかのような口ぶりで買取希望額を聞いてきます。
ここで希望額を伝えてしまった場合、その価格が相場より低いなら、査定員はそれ以上の価格を出してくることはありません。
買取価格の交渉は、まず査定員から金額を出させ、それに対して金額の根拠や査定額が下がった理由を質問していくのが基本的なやりとりとなります。
その車種がどの程度の価格で売れるものなのか、相場を把握した上で査定員から提示された金額を元に交渉を進めましょう。
まとめ
車の買取を成功させるには多くの対策が必要なため、慣れていない人ほど業者の言い値で安く売却してしまいます。
車の買取が失敗してしまう多くの要因にある共通点は「知識が足りない」という点です。車の買取の流れはどういうものなのか、売りたい車の買取相場はいくらくらいなのかといった知識を持つことで、車の買取を成功させる確率はグッと上がるでしょう。
車の売却は非常に高額なお金のやりとりが生まれます。知識を蓄え、しっかり対策した上で買取を成功させ、できるだけ高額で売却しましょう。