車査定の準備をしよう!高価買取された人がやっていたこととは?
できるだけ好条件で取引するためにも、車査定前に準備はしっかりとしておきたいものです。 実際、どういった準備をすればより高い評価につなげることができるのでしょうか。 査定前に済ませておきたい準備とポイントを紹介します。
車査定の準備でチェックしておきたいこととは?
車査定でチェックしておきたいポイントについて、まずは説明していきます。
車の基本スペックを確認しておく
車の基本スペックは、車の査定の中でも武器になる部分です。細部までは把握できなくても、基本的なことは押さえておいた方が良いでしょう。通常の買い物でも、人は商品(車)の情報を把握していないスタッフより、分かっているスタッフから購入したいと思うのではないでしょうか。
車の売却の場合は事業者が買い取ることになるため事情は少し異なりますが、車を売りたい熱量は相手に伝わります。また、車のことを良く知っているということが、相手にプレッシャーを与え、納得のいく価格交渉に持ち込むこともできるかもしれません。いずれにしても、車の基本スペックは、査定の基準になるものですので、ご自身でもしっかり把握しておきましょう。ここでは、特に確認しておきたい部分を紹介します。
1.メーカーと車種
メーカーと車種は、いずれも車検証で確認できる情報です。人気がある車種なのかなど、査定に大きく関係してきます。車種を見る際は、グレードも確認しておきましょう。
2.年式
年式も車検証で確認できる情報で、車検証には初年登録年月として令和○年のような形で記載されています。何年式の車なのか、初年登録年月から起算してどのくらい経過した車なのかを知る手がかりになる情報です。
3.走行距離
車検証からは車検時の走行距離、現在の走行距離を知りたければ車のメーターから確認できます。走行距離を確認する際は、使用状況を把握するために、平均年間走行距離(総走行距離を経過年数で割ったもの)も合わせて確認しておくと良いでしょう。
4.オプション
助手席のエアバックなど特別な装備はないか、本革シートなど購入時にオプションで付けたものはないかも確認しておきます。
車検日を確認しておく
車検日は、車検証で確認ができます。
最後に車検を受けたのはいつか、次の車検まであとどれくらいか確認しておきましょう。
車検残存期間の長さは、査定にも影響します。
スペアキーと取扱説明書を準備しておく
中古車の購入では付属しないこともありますが、新車購入時にはスペアキーや取扱説明書が付いてきます。
査定ではプラス評価になりますので、あれば準備しておきましょう。
車購入時は、将来の売却のために保管しておくことをおすすめします。
事故による修復歴や傷を確認しておく
事故による修復歴があるか、目立つ傷があるか、は査定に影響します。
査定前に修復歴の有無、傷の有無は確認しておきましょう。ちなみに、修復歴とは、フレームなどの車の骨格を修理した履歴のことで、塗装や板金による修復など簡単な傷の修復は含まれません。
なお、車の傷は確認するだけに留めておくことをおすすめします。業者に依頼すれば査定で減額される以上の修理代がかかる可能性があるためです。
自分で修復するのも避けましょう。
タッチペンタイプの塗料や小傷を隠せるものなど、自分でも修復は可能ですが、下手な修復はかえって評価を下げることがあります。プロの目から見て修復が雑なために、修復した部分を元に戻してから直す手間がかかるためです。
プロ並みに修復できるのであれば問題ありませんが、無理な場合は傷の修復に力を入れる必要はありません。また、小傷程度の目立たない傷なら減額対象にならないこともありますので、神経質になる必要はないでしょう。
純正パーツに取り換えておく
エアロやアルミホイールなど、社外品でカスタマイズしている方もいるでしょう。
純正パーツを保管している場合は、社外品から純正パーツに変えておくことをおすすめします。社外品は万人受けしませんし、査定ではマイナスになるためです。
付け替えが難しい場合は、取り換えずに純正パーツは別に用意しておきましょう。カスタムした状態から純正にも戻せる点が評価されます。
また無理して買う必要はありませんが、車を購入する段階では、後付けが難しい純正のオプションを付けておくのも手です。売却時に査定額を上げられます。
なお、カスタマイズしやすいアルミホールに関連して、車のタイヤについては、査定前にあえて交換する必要はありません。タイヤの減りは査定の減額対象にならないためです。
無駄な出費になるので、今あるパーツを純正に組み替えておくくらいに留めておきましょう。
車内の掃除は必須!臭いにも気を付けよう
査定前には、車内の清掃も済ましておいた方が良いです。
掃除をするべき理由、掃除のポイントを紹介します。
車の掃除をした方が良い理由は?
車の傷の修理、タイヤ交換の意味がないのであれば、車の掃除も意味がないのではと考えがちです。しかし、車の傷の修理をしない方が良いのは、個人が行うと失敗するリスクが高いからであって、本来ならよりきれいな状態が好まれます。
査定前に掃除をした方が良い理由も同様。
きれいな状態を保っていた方が、次の使用者にスムーズに引き渡しができるためです。
車内の清掃は、直接査定額を上げることにはなりませんが、査定額を下げる隙を作らない意味で効果的。目立つ汚れは査定前に取り除いていた方が良いでしょう。
車内清掃のポイント
車内清掃は、あくまで査定額を下げないためのもので、いくら力を入れても査定額を上げる訳ではありませんから、業者にまで依頼する必要はありません。
掃除機などを利用して、自分でできる範囲の清掃で十分です。車内清掃のポイントをいくつか紹介します。
- ゴミが溜まりやすい場所は念入りに
普段あまり目につく場所ではありませんが、シートやフロアマットの下はごみのたまりやすい部分です。査定前には、シートを移動して、フロアマットを一度取り除いて掃除をしましょう。
- ごみやほこりが目立ちやすい場所にも注意する
ダッシュボードや窓周辺など、目につきやすい場所は、ほこり自体が少なくても目だってしまいます。雑巾などを使って、しっかり拭いておきましょう。
- 掃除のしかたが仇になることも
少しでもきれいにしたい思いから、洗剤などを使って掃除をすることもあるかもしれません。
しかし、この場合は素材的に使用しても問題ないか確認してから掃除をするようにしましょう。洗剤の種類、使用のしかたによってはシミや傷の原因になってしまうことがあります。
車内のにおいもとっておこう
車内清掃といえば見える部分に目が行きがちですが、ごみやほこりよりもっと注意しなければならない部分があります。それが、車内のにおいです。
中古車販売店では、禁煙車を売りのひとつにしているケースがありますが、それだけ車内のにおいを気にする方もいるということ。
特に、タバコやペットのにおいは、本人が自覚していなくても、ほかの人からするとキツいと感じてしまうこともあります。
こうした強いにおいはすぐに取り除くことが難しいものではありますが、軽減することは可能です。たとえば、査定前に全ドアを開けて風通しを良くする、天気の良い日に日干する方法があります。
消臭効果が期待できる重曹をフロアマットなどの上にふりまいて放置し、あとから掃除機で吸い上げてにおいを軽減するのも良いでしょう。
消臭剤なども効果的ですが、においが混ざり合って変なにおいになったり、扱い方次第ではシミになったりすることもありますので注意が必要です。
洗車はしなくてもOK?
洗車は、しておくと査定時のチェックがしやすくなりますが、査定前にあえてする必要はありません。洗車の有無が査定額に響く訳ではありませんし、コーティングがしてあっても査定額が大きく上がる訳ではないためです。
コーティングするのにも費用がかかりますから、査定のためだけに車体をきれいにすると結果的に損することがあります。
どうしても気になるようであれば、簡単に済ませておくのが良いでしょう。
あまりに念入りに磨こうとすると、研磨剤などでかえって車体に傷が付くことがありますので注意が必要です。
必要書類も準備しよう
車を売却するには、必要書類の準備もしておかなくてはなりません。売却に必要な主な書類を紹介します。
自動車検査証(車検証)
車検証は、車検を受けたことを証明する書類で、前述したように車種などの車の基本的な情報、所有者などの情報が記載されています。
走行時には、車検証の常備が義務付けられているため、ダッシュボードの中など車に保管している人が大多数でしょう。車検証の提出は、売却時に必要です。
リサイクル券
廃車にともなうリサイクル料は、車の所有者が負担します。
リサイクル券は、新車購入の際にリサイクル料金が預託されたことを証明する書類です。
新車購入時には必ず、中古車購入時にも新たな所有者に引き渡しが行われます。
リサイクル券は、車の最終的な処分に必要なものですので、廃車時にはもちろん、売却して新たな所有者が車を持つことになった際にも引き渡しが必要です。
通常使用することの無いものですので、車検証と一緒に保管しておくと良いでしょう。
リサイクル券を失くしてしまった場合は、自動車リサイクルシステムHPから預託状況のページを印刷することでも代用できます。
自動車税納税証明書(継続検査用)
自動車税納税証明書(継続検査用)は、毎年支払う自動車税や軽自動車税の納税を証明する書類です。
納税していれば手元にあるはずですので、なくさないよう保管しておきましょう。
納税証明書がないと、車の売却ができません。納税証明書を失くしてしまった場合は、市区役所での再発行が可能です。
自賠責保険証書
自賠責保険は、公道を走行する車であれば、必ず加入しなければならない強制保険です。
車検と同時に自賠責保険も更新されるため期限切れになる可能性はほとんどありませんが、期限切れ、自賠責保険証書の紛失があると車を売却できません。
自賠責保険は、任意保険のように保険会社で契約するものですので、紛失した場合は保険会社に問い合わせるようにしましょう。
まとめ
車の査定前には、車のスペックの確認、必要書類の準備、車内清掃など、さまざまな準備が必要です。より高い評価で売却するためにも、ひとつひとつ確認してから査定に臨まれることをおすすめします。
また、より納得のできる査定にするためには買取業者選びも重要です。
買取業者はしっかり吟味して選ぶようにしましょう。