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センチュリーの中古価格や相場を解説

センチュリーといえば非常にステータスの高い車でしょう。実際、センチュリーは皇室や国賓接遇用の車として使われています。そのため、一度は乗ってみたいと思うのは当然のことです。

今回はそんなセンチュリーを中古でも乗りたいというあなたのために、センチュリーの中古価格や相場価格などを詳しく解説していきます。また、中古相場の知識や注意点も取り上げていきます。しっかりと理解して、ぜひ中古のセンチュリーを手に入れてください。

センチュリーの魅力と特徴

トヨタのセンチュリーといえば、日本の最高級車としての伝統を背負った車です。また、最高級セダンの柔らかな乗り心地や贅沢なエクステリアとインテリアを持った車でもあります。したがって、これらの魅力と特徴から一度は乗ってみたいと思える憧れの車になっているのです。ここでは、センチュリーについて詳しく解説していきます。

日本の最高級車としての伝統を背負った車

トヨタのセンチュリーは、「独創的で荘重なスタイル」をテーマにデザインされたフラッグシップモデルの大型セダンです。初代が1967年に発売される際に、明治100年と豊田佐吉翁生誕100年を記念して1世紀を意味する「センチュリー」と名付けられ、今日まで3代のモデルが登場しています。特徴としては何といっても最高級車としての伝統を背負った車という点。知っている人もいるでしょうが、センチュリーは一般の方も乗れますが、御料車や国賓接遇用の車としても用いられています。なお、前者の御料車とは皇室専用車という意味で、天皇陛下や皇族が乗る車であるということです。

また、後者の国賓接遇用の車では、防弾強化仕様が施されています。このように皇室や国のVIPの人のために用いられているのがセンチュリーです。

最高級セダンの柔らかな乗り心地

センチュリーは、後部座席に乗る人のことを考えて作られた車です。これは、顧客層が運転手を抱えていることを前提としたショーファードリブンカーとして設計されているためです。また、運転性能や走行性能以上に、ラグジュアリー性や乗り心地、静粛性などが特に重視されているというのも理由の一つです。これにより、車両の揺れが抑えられ、揺れが後を引かず不快感を残さないようになっています。そのため、欧州車にはない、国産車のプレミアムセダンの柔らかな乗り心地が特徴です。

贅沢なエクステリアとインテリア

センチュリーはエクステリアとインテリアも特徴的です。まず、エクステリアでは、フロントグリルは七宝文様をしており、象徴であるフロントセンターの鳳凰のエンブレムは、職人が手で彫り込んだ金型で造られています。また、塗装に関しては7層コートで水研ぎを3回行い、カラーは初代が6色、2代目と3代目が5色と豊富に用意されています。

次に、インテリアはドアの開口部が広く着座位置も高くすることで、乗降時の所作がズムーズになるような設計を行い、乗降時に跨ぐ敷居の部分であるサイドシルに関しては、段差を抑えることで足の取りまわし性を向上させています。

さらに、ドアを閉める時の重厚感ある「音」まで計算されていたり、後席のサイドウインドウが完全に下がるようにして、見送る人達とのコミュニケーションをとりやすくするなどの工夫をしています。まさに、中と外の全てを贅沢にしている車といってよいでしょう。

センチュリーの中古車の価格相場

ここでは、センチュリーの中古車の価格相場を解説していきます。中古車価格の全体的な傾向などを確認しながら、モデル別の価格相場を見ていきましょう。

2024年12月時点で2018年式のセンチュリーの中古車価格帯は、678万円台~2000万円台までと幅広いものになっています。これは、もともとの価格が高額なため、中古車であっても新車が購入できるほどの価格である場合も多いです。したがって、安いセンチュリーの中古車を求めるのであれば、1900年代の古いモデルから探してみましょう。破格の値段で入手も可能です。

センチュリーには1967~1997年に発売された初代と、1997~2016年に発売された2代目、そして、2018年6月から発売された現行の3代目の3つのモデルがあります。それぞれのモデルについて、見ていきましょう。

初代センチュリー

3代あるセンチュリーの中でも希少価値が高いのがこのモデルです。バリエーションはA、B、C、Dの4タイプが発売されました。なお、中古で探す際にタイプがAやDなど表記されている場合には、この初代のセンチュリーだと考えましょう。もともとの価格は208万円~268万円であり、年数が経っていることを考えると安くなっていると思うかもしれませんが、現在中古では平均75万円ほどとなっています。そのため、プレミアがついていると考えたほうがよいでしょう。

A社 中古車価格帯:52万円~99万円 中古車相場:約75.5万円

B社 中古車価格帯:– 中古車相場:約75.4万円

2代目センチュリー

30年ぶりにフルモデルチェンジされたのがこの2代目センチュリーです。こちらはトヨタが60年にわたって築いてきた匠の技と先進技術が余すところなく注ぎ込まれたモデルです。生産が1997~2016年であるため、中古で最も目にするのがこちらのモデルです。年式が古いものは破格といってよい値段のものもありますが、高いものは700万円近くとピンキリの価格帯です。そのため、平均価格も300万円ほどになっているところもあります。

A社 中古車価格帯:134.9万円~209.8万円 中古車相場:約172.3万円

B社 中古車価格帯:29万円~624.1万円 中古車相場:約325.1万円

C社 中古車価格帯:18万円~699.9万円 中古車相場:約128.6万円

3代目センチュリー

こちらは現在生産中である現行モデルです。新車価格2,008万円と2代目よりも50%以上値上げされています。 V型8気筒5.0Lのハイブリッドシステムや、安全装備の「Toyota Safety Sense」を新搭載するなど、最新技術を取り入れています。注目の中古価格ですが、大手中古車サイトでは発売当初のモデルについては年式の経過が5年以上となっており、車の用途も商用となるため走行距離が多い車体もあることから新車価格と比べると手に入りやすい個体も多くなっています。ただし、高年式・低走行となると新車価格に近しいものも多く、まだまだ高額です。

A社 中古車価格帯:687万円~2,000万円 中古車相場:約1139万円

おすすめの中古センチュリーのモデル

センチュリーのどのモデルを選ぶのかは好みにもよりますが、ここではそれぞれのモデルのおすすめの点に注目していきます。

センチュリー2代目モデル

センチュリーは新旧モデルともに、グレードは基本的に1種類となっており、この2代目ではフロアシフトがそれにあたります。こちらは、エンジンは新型の1GZ-FE型5LのV12を採用し、招堤にくらべ動力性能を大幅に向上させており、性能的にも優秀です。なお、このV型は気筒が多くなるほど、アクセルを踏んだ時のトルク変動が少なくなり、優れたレスポンス、加速性を発揮できるエンジンです。また、片側のバンクが停止してももう一方のバンク6気筒だけで動くという特徴をもっているため、故障にも強いです。

最高出力 280ps
駆動方式 FR
全長 全幅 全高 5.27m 1.89m 1.48m
乗車定員 5人
燃費 7.6km/L
排気量 4,996cc

センチュリー初代モデル

こちらは1967年クラウンエイトの後継として誕生した初代のモデルです。年数が経っているために現在は希少価値があり、乗ればプレミア感を得られるでしょう。スペックとしてはハイエンドの高級車として企画され、新開発の3リットルV8エンジンを搭載しています。また、ステアリングのリンク機構で、タイロッドとナックルアームがエンジンルームの上部に取り付けられているため、サスペンションの動きによって操舵角が影響を受けない機能が盛り込まれました。

最高出力 150ps
駆動方式 FR
全長 全幅 全高 4.98m 1.89m 1.45m
乗車定員 6人
燃費 6.4km/L
排気量 3,994cc

センチュリー3代目モデル

2018年6月より発売されている現行モデルです。日本初となるエアサスペンション、厚みのあるソファのような掛け心地を提供するパワー機構付シート、乗降性を高める平面的な大型ドアの採用など、高級車の本質的な機能を備えた最高級モデルといえます。なお、中身のスペックに関しては先代レクサス LS600hLと共通点が多く、ハイブリッドエンジンやホイールベース、プラットフォームなどが共通になっています。

最高出力 381ps
駆動方式 FR
全長 全幅 全高 5.34m 1.93m 1.51m
乗車定員 5人
燃費 13.6km/L
排気量 4,968cc

業者別のセンチュリーの中古車価格

中古車価格としてさまざまな角度から価格を見ていきます。ここでは、タイプ、年代、走行距離の視点から、それぞれ比較していきましょう。

タイプ別の大手中古車サイト3社の中古車価格

E A社:– B社: C社:約71.7万円

L A社: B社: C社:約99万円

コラムシフト A社: B社: C社:約173.5万円

フロアシフト A社: B社: C社:約351.1万円

標準仕様車 A社: B社:約139.2万円 C社:約99万円

標準仕様車デュアルEMVパッケージ A B社:約97万円 C社:約207万円

タイプはEやL、コラムシフト、フロアシフト、標準仕様車、標準仕様車デュアルEMVパッケージの6つに分けています。旧型のEやLは、他のタイプと比べると価格が安い傾向にあります。一方で、2代目のフロアシフトに関しては、表内で一番高い350万円程の価格となっています。

年式別の大手中古車サイト3社の中古車価格

1997年 A社: B約76.4万円 C約74.5万円

2000年 A社: B約143.3万円 C約112.5万円

2005年 A社: B約117.1万円 C約127.7万円

2010年 A社: B C約223万円

2014年 A社: B C約446.1万円

年式は1997~2014年の期間を取り上げました。基本的には年式が新しくなるにつれて価格は上がっていきますが、中には年数が経っていてもいまだに200万円を超えるものもあります。3代目が2018年6月より発売されたことを考えると、やはり10年以内のものはいまだに200万円を超えているようです。

走行距離別の大手中古車サイト3社の中古車価格

~5,000km A社:– B社: C社:

1万~3万km A社: B社:約120.2万円 C社:約277.7万円

5万~7万km A社: B社:約278.5万円 C社:約97万円

7万~10万km A社:約209.8万円 B社:約144.1万円 C社:約306.4万円

走行距離に関しては1万~10万kmでみていきます。わかるように業者によってばらつきがかなりありました。グーネットでは5万km以内ではやはり高額でしたが、カーセンサーでは120万円ほどと比較的安いものもあり、単純に走行距離では決められないようです。ただし、これは現行モデルの中古車が見当たらなかったことも影響していると考えられるので、もしも今後現行モデルが中古市場に流れてくれば、変化があるでしょう。

センチュリーを購入する際の注意点

センチュリーを購入する際には以下の3つの点に気を付けましょう。これらをしっかりと理解した上で、センチュリーを選ぶことが大切です。

V12気筒エンジン搭載モデルは環境性能が悪い

V12気筒エンジンによさもありますが、残念ながら欠点も持っています。まず、2代目センチュリーに搭載されているこのエンジンは、燃費や環境性能が悪く、社会的に敬遠される対象となっているという点。実際、2代目の燃費に関しては7.6とあまりよくない数字です。また、V12気筒エンジンの特性であるパワーや静粛性は、現代の技術進化によりV6やV8エンジンでも見劣りしない性能を確保することができるようになっています。そのため、現行のモデルがV8+モーターというレクサス LSと同じハイブリッドシステムが採用されています。

この他、欧州での2040年までに内燃エンジン全廃宣言を受けてEV化が加速している状況、エンジンやパワーが大きいことで衝突安全性など劣る側面があるなど、V12気筒エンジン自体の風当たりは厳しいです。したがって、乗りたいセンチュリーがこのエンジンであるのならデメリットを受け入れなくてはなりません。

新型は世界生産台数が1カ月に50台のみ

実は現行のモデルに関しては、世界生産台数が1カ月に50台のみという少ない生産を行っています。これは、開発費用などを償却するために1台2,000万円以下(税抜き)という価格に設定したからです。そのため、現行モデル自体の希少価値がますます高くなり、中古車市場にでてくる確率は低くなっているといえます。そのため、中古で購入するのは難しいと考えられます。

人気の後付けオプション

センチュリーは最高級セダンであり、あらかじめ充実した装備が施されていますが、後付けできるオプションも豊富です。例えば、本革巻きステアリングホイールやシフトノブでは本木目&本革仕様となるオプションとなっています。この他、本革シートになるオプションやヒーター付電動格納リモコン式ドアミラーなど、さまざまな後付けオプションが存在しています。中古でセンチュリーを探す際には、これらのような後付けオプションがついているのかも確認するとよいでしょう。

現在の車から買い替える場合には

現在車を持っていて、中古のセンチュリーに買い替えようと思っているのであれば、今乗っている車は買取に出すとよいでしょう。買取業者を選びポイントについて考えていきます。

乗っている車は買取に出そう

出費を少なくするためには、今乗っている車を買取ってもらい、そのお金をもとにセンチュリーを購入するのがよいでしょう。なお、買取の査定は走行距離や年式、モデル、状態によって価格が算出されます。

日本最高級のフラッグシップセダンを手に入れよう

センチュリーは日本の最高級車としての伝統を背負った車です。また、その中古価格については20万円台から2,000万円台までと幅広いものになっています。初代は希少価値があり、2代目は性能的にも優秀。現行の3代目は高級車の本質的な機能を備えた最高級モデルです。なお、中古のセンチュリーの購入の際には、V12気筒エンジン搭載モデルは環境性能が悪いなどの注意点を理解しておく必要があります。センチュリーは間違いなく日本最高級のフラッグシップセダンといえます。自分に合ったセンチュリーを見つけて、最高級のカーライフを楽しみましょう。

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