車買取の流れを5つのステップで紹介!
車は下取りに出すよりも、中古車買取に出すことで高額の買取りが期待できます。しかし車の買取は下取りと異なり、買取業者選びから自分で手続きを進めなければならず、手続きの流れを理解していないと高額の買取りを実現させることはできません。
今回は中古車買取を成功させるための手続きの流れについて紹介します。
買取店を選ぶ
中古車買取を成功させるための第一歩は、良い買取業者を選ぶ事から始まります。
口コミを調べる
まずはインターネットなどを活用し、買取業者の口コミを調べてみることから始めましょう。
車の売却は決して安い金額の取引ではないため、できるだけ慎重に業者を選びたいところです。各業者は自社の長所を大いに宣伝していますが、過去に車を売却した人の評判・口コミは、その買取業者の本当の対応を教えてくれます。
査定員の対応が悪かったなどの悪い評判だけでなく、真摯に対応してくれたなどの良い評判も参考にして業者選びを進めましょう。
店舗に連絡をする
口コミを確認して業者がある程度絞れたら、実際に買取業者に連絡します。
直接買取業者と話をし、査定について積極的に質問をし、業者の対応を見ましょう。特に複数の業者に査定を依頼せず、一社に絞った交渉を行いたいなら、質問に対する業者の反応からその業者の質を判断する必要があります。
JADRIへ加入している
業者選びで悩むようなら、一つの基準として「JADRI」に加入しているかどうかを確認してみると良いでしょう。
JADRIは中古車業界団体の一つ「一般社団法人 日本自動車流通研究所」の通称です。厳選された優良事業者で構成されているJADRIは加盟に厳しい基準を設けており、希望すればどの業者でも加盟できるわけではありません。
そのため、JADRIに加盟している事そのものが、中古車業界内において一つのステータスとして扱われています。
JADRIに加入するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 既存会員からの紹介がある
- 自動車産業に関する法人で設立5年以上経過
- 過去5年以内に関係機関による指導摘発や各媒体への広告取引の停止などを受けていない
- 反社会的勢力との関係が無い
- 事業者としての一定の実績、売買契約書などを開示できる
- JADRI理事会での審査を経て、理事の過半数の承認を得た
既存会員からの紹介が必要という時点でハードルは高めですが、その上で最低過去5年はトラブルを起こさずに良好な業績を上げている必要があるなど、企業としての質の高さが求められます。
これだけのハードルを越えて初めてJADRIに加盟できるので、加盟店であるというだけで企業としての信頼度は非常に高いと判断できます。
必要書類の準備
車を売却するためには関連するいくつかの手続きを行わなければなりません。手続きの大半は買取業者側で代行してくれることがほとんどですが、手続きのための書類の多くは売主側で手配する必要があります。
自動車検査証
2年に1回行われる車検に合格していることを証明する書類です。公道を走る際には車に積んでいる必要があるため、多くの場合ダッシュボード内に保管されています。
万が一紛失している場合には、売却手続きの前に陸運局(運輸支局)で再発行の手続きを取っておきましょう。
自動車税納税証明書(軽自動車税納税証明書)
毎年4月1日時点で車を所有しているオーナーに課せられる税金です。1台ごとに払う必要があるため、複数の車を所持している場合には、それぞれの車に対する税金が発生します。
車検証と異なり、公道を走る際に車に乗せておく必要がない書類です。保管場所は自宅内になることが多いですが、車検や車の売却を行わない限り必要とされないため、無くしている事に気がつかないこともあります。
もし紛失しているなら、普通車の場合には各都道府県の税事務所陸運局または自動車税管理事務所で、軽自動車の場合は納税した市区町村の役所で再発行することができます。
自賠責保険証
車を公道で走らせる際に加入しなければならない自賠責保険への加入を証明する証書です。車検証同様、公道走行時には携帯義務があるため、車検証と一緒に車のダッシュボードに保管されていることが多い書類です。
自賠責保険の金額は法律で定められていますが、保険を扱うのは民間の保険会社です。書類を紛失したなら、契約した保険会社に依頼し再発行してもらいましょう。
委任状
車の名義変更手続きを買取業者に委任するための書類です。
多くの場合買取業者が定められた書式の書類を用意してくれますが、売主が自分で用意しなければならない場合には、国土交通省のホームページから書式をダウンロードすることができます。
譲渡証明書
車を譲渡することを証明する書類です。これも委任状同様に買取業者が用意してくれるか、国土交通省のホームページから書式のダウンロードを行えます。
実印印鑑登録証明書(軽自動車は認印)
実印は委任状・譲渡証明書に押印するために必要であり、その実印が法的な効力を持っていることを証明するために印鑑登録証明書を用意します。
なお、軽自動車の売却の際には実印は必要なく、認印のみで手続きが行えます。
リサイクル券
自動車リサイクル法で義務づけられている、車のリサイクル費用の預託を証明する書類です。
リサイクル費用は車台番号で預託が管理されているため、この書類に限っては紛失していても再発行の必要はありません。
買取査定を受ける
買取業者が決まり、書類の準備が整ったなら、実際に中古車買取価格の査定を受けましょう。なお、この査定を受ける際にも注意しなければならない点があります。
複数の買取業者の査定を受ける
よほどひとつの買取業者に依頼することを決めている場合でも無い限り、複数の買取業者の査定を受けるようにしましょう。
一社だけの査定では、仮にどんなに相場よりも低い査定を出されたとしても、それ以上の値上げ交渉は難しいでしょう。買取業者側もその点は理解しており、強気で低い査定額を提示してきます。
しかし複数の業者に査定を依頼しているなら、それらの業者間で査定額を競わせることができるため、低い査定額の業者に売却しなくても済みます。
事前に希望金額は言わない
査定の際、査定員から「いくらで売りたいですか?」と希望額を聞かれることがあります。この際に、絶対に希望額を伝えてはいけません。
仮に売りたいと思っている車が100万円の価値があり、売主が相場を知らず希望額を50万円と提示した場合、査定員はその提示額を上限と定めて100万円で買い取れるとは言いません。
売主が希望額を伝えなければ、買い取れるギリギリのラインまで交渉できる余地が生まれます。もし本当に50万円で売っても良いと思っていても、少しでも高い査定額を引き出すため、事前に希望額を伝えないようにしておきましょう。
車両を引き渡す
査定額に納得し、無事に売買契約が成立した後は、買取業者へ車を受け渡します。このタイミングが売却する車に触れる最後のチャンスですので、やり忘れがないか確認しておきましょう。
私物ゴミ等が残っていないか
車の中に私物やゴミが残っていないか、最後に確認をしておきましょう。シートの裏のポケットに地図が入れっぱなしになっていたり、オーディオの中にCDが入れっぱなしになっているなど、意外と忘れ物は残っているものです。
ゴミは買取業者側でも片付けてくれますが、気持ち良い取引のために、最後までキレイにしておくと良いでしょう。
引き渡しのタイミング
車を引き渡すと、新車が納入されるまで一時的に車が無い状態となります。代車を貸してくれる買取業者もありますが、いつまでも借りっぱなしにはできません。
移動の足がない状態にならないよう、新車の納入タイミングに合わせて売却することで、マイカーがない期間を最小限に抑えることができるでしょう。
入金の確認
全ての手続きが終われば、あとは売却代金を手にするのを待つばかりです。車の買取の多くは現金取引で行われず、入金まで一定の時間がかかります。
入金日は3日~1週間後
車の売却代金は銀行振り込みで支払われるのが一般的。入金までの時間は業者によって異なりますが、おおよそ3日から1週間程度の時間がかかります。
現金を急ぐなら交渉
売主の中には、急にまとまったお金が必要になったため車を売却するという人も少なくありません。一日も早く現金が欲しい場合、買取業者に交渉することで、入金タイミングを早めてもらったり、一部を現金で受けとってもらったりすることができる場合があります。
大手の買取業者の多くは原則的に現金での取引は行っていませんが、店舗のフランチャイズ制度を採用している業者なら、その店舗のオーナーの意向によっては、一部現金で扱ってもらえる可能性はあります。
また、即現金が必要なら、現金での取引を売りにする業者に買取を依頼するのも良いでしょう。ただし、現金買取の業者は銀行振り込みの業者よりもリスクを抱えているため、低めの査定額を提示する傾向にある点は注意してください。
まとめ
車を中古車買取業者に買い取ってもらう場合には、一定の流れがあります。高い査定額を引き出すために、いくつかの注意点を抑えながら流れを追っていくことで、良い取引結果を得ることができるでしょう。
少しでも高く車を買い取ってもらえるように、それぞれの流れのポイントをしっかり抑えて取引に臨んでください。